Ubuntu 12.04LTS も Xfce4.12 デスクトップにしよう
Ubuntu 12.04 LTSをインストールしているパソコン 4台のうち 2台で webブラウザ Firefox がバージョンアップと同時に 挙動がおかしく なってしまいこれを機に 2台共 12.04 LTSをパーティションごと削除して 14.04 LTSへアップグレードしました。
12.04 LTSはサポートが終了するまで使い続けるつもりだっただけに残念です。そして残りの 2台のうち 1台は Firefox をバージョンアップしていなかったのでとりあえずバージョンアップしないように設定しておいて
最後の 1台はメインPCとして使用しているパソコン(自作機)なのですが何故か Firefox の不具合が出なかったのでサポートが終了する 2017年まで使い続けようと気分転換にデスクトップを Xfce に変えてみようと思い至った次第です。
では何故 Xfce なのかと言うと、前出2台のパソコンに Ubuntu 14.04 LTSをクリーンインストールした際 Xfce4.12デスクトップを導入 しこれがうまく行ったのであわよくば Ubuntu 12.04 LTSにも Xfce4.12 デスクトップが導入出来るのではないかと思った訳です。(2015/09)
Ubuntu 16.04LTS以降、公式リポジトリからインストールできます
Ubuntu 18.04LTSにXfce 4.12を導入しました
Xfce 4.12のインストール
現在 Ubuntu 12.04LTS パッケージリストの Xfce4はバージョン4.8なので今回インストールする Xfce4.12は XFCE 4.12 for Ubuntu Precise 12.04 ★!のリポジトリからインストールします。
★! Packages ported from Debian testing. Use at your own risk.
下の画像はリポジトリインストール後の Synapticパッケージマネージャのスクリーンショットです。
xfce4関連パッケージの最新バージョンが4.12になっているのが分かると思います。
それでは端末から
$ sudo add-apt-repository ppa:spvkgn/xfce-precise $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install xfce4
を実行し一旦ログアウト、xfceセッションを選択して再ログインします。これでインストール完了です。
なお Xfce4.12をインストールしても Xubuntuになるわけではないのでログイン UIは Unity Greeter(LightDM)のままです。
下の画像は Xfce4.12デスクトップカスタマイズ後のスクリーンショットです。
下記の内容を設定しています。
- アイコンテーマ|Faenza Gnome Icon Theme
- ドックランチャー|Xfceパネル
- 壁紙|Xfce4.12 デフォルト
- システムモニター|Conky + lm-sensors + nvidia-settings + hddtemp
Xfce4.12デスクトップのカスタマイズ
前のセクションで Xfce4.12をインストール後これをデスクトップに反映するため一旦ログアウトし再ログインするのですが、この時のデスクトップはシンプルすぎて少しさびしい感じがするのでカスタマイズします。
下の画像が再ログイン直後のデスクトップのスクリーンショットです。
システムモニター Conkyが表示されているのは Xfce導入前に自動起動設定していたものが引き継がれているためです。
それではまず壁紙を Xfce4.12デフォルトのものに変更します。デフォルト壁紙の保存場所は
- /usr/share/backgrounds/xfce
デスクトップ右クリック « デスクトップの設定 » から上記ディレクトリを指定して右側の壁紙を選択(fig1)ちなみに左側は Xfce4.10デフォルトの壁紙です。
次にアイコンテーマを Faenzaに変更します。Faenzaのフォルダーはすでに所定のディレクトリに保存済(fig2)なのでアイコンキャッシュをインストール(fig3)します。アイコンテーマの保存場所は
- /home/ユーザー名/.icons/ (ログインユーザーにのみ適用)
- /usr/share/icons/ (全てのログインユーザーに適用)
端末から
$ gtk-update-icon-cache /home/ユーザー名/.icons/Faenza
を実行して一旦ログアウト、再ログインすれば Faenzaアイコンテーマが反映されます。
次は上部パネル内のワークスペーススイッチャーや電源ボタン等が左詰めになっているのを右側に持って行きます。
- 上部パネル右クリックから «+ 新しいアイテムの追加 » を開いてセパレーター(区切り線)を追加(fig4)
- 上部パネル内電源ボタンの右側にセパレーターが追加される
- 上部パネル右クリックから «パネルの設定 » |アイテム|タブからセパレーターをウインドウボタンとワークスペーススイッチャーの間に移動(fig5)
- 下から2番目の編集ボタンをクリックするとダイアログウィンドウが開くので
スタイル|透明|、☑ 拡張(fig6)でウィンドウを閉じる - 設定は即座に反映される
最後に作業用に表示させていたデスクトップ上のアイコンを削除します。
デスクトップ右クリック ≪ デスクトップの設定 ≫ から|アイコン|タブを開いてデフォルトアイコンのチェックを外します。
- ☐ ホーム
- ☐ ファイルシステム
- ☐ ゴミ箱
下の画像はデスクトップ設定ダイアログボックスのスクリーンショットです。
後はパネルやドックランチャーの背景透過と適宜アプリをランチャーに追加すればデスクトップカスタマイズ完了です。
今回の Xfce デスクトップの導入では Ubuntu 14.04LTS + Xfce4.10の時のようなログアウトセッションのバグや Ubuntu 14.04LTS + Xfce4.12の時のような「mei_meエラー」が出る事もなくひとまず安心しました。
Xfce 4.12デスクトップその他の画像
下の画像は Ubuntu 14.04LTSのスクリーンショットです
- ログインUI| Unity Greeter(LightDM)
- Window Switcher |xfwm4 |[ALT]+[Tab]
- Desktop Manager |xfdesktop