メインPC の グラフィックス ボード を換装する
我が家の メインPC に搭載しているグラフィックス ボード(以降グラボ)は ZOTAC製の Geforce® GTX 660Ti 2GB です。これを GTX 960 2GB に換装しました。
メインPCは Windows XP, 7, 10 と Kona Linux のマルチブート環境なのですが、これら全ての OSで共用できる最上位のグラボが GTX 960 までなのです。
そしてもう一つ、VP9コーデックで配信されている YouTubeの 4K/60fps動画を NVDEC(動画再生支援)を使って観るためです。(2021年5月)
ZOTAC GeForce GTX 960 2GB
主な仕様
- 型番:ZT-90302-10M
- GPU:NVIDIA® GeForce® GTX 960
- ファミリー、チップ:Maxwell(2nd Gen), GM206
- メモリー容量:2,042MiB
- メモリー規格:GDDR5
- バスインターフェイス:PCI-Express 3.0 x16
- バス幅:128bit
- 消費電力:120W
- 補助電源:1x 6Pin
- 推奨電源:400W
- CUDAコア:1,024unit
- NVENC:Yes(5th Gen)
- NVDEC:VP8 / VP9 / AV1:Yes / Yes(8bit)/ no
- 外形寸法:長206×幅111×高35 mm(2スロット占有)
- 発売日:2015年 1月
Explanation
YouTube 視聴時に動画再生支援を使い CPU負荷を押さえるため NVDEC VP8 / VP9 をサポートしてるこのグラボを選びました。もちろん中古品です。
YouTube の 4K動画を再生してみる
YouTubeの 4K/60fps 動画を再生してみたところ通常の再生では問題ありませんでした。
ただし、動画再生支援が機能するのは VP9デコードに限ります。現在 AV1デコードに移行しており、8K動画ではほぼ AV1に置き換わっているようです。
AV1は GeForce RTX™30シリーズ(Ampereファミリー、GA102~GA107チップ)以降でサポートされます。
下の画像は Firefoxで YouTubeの タイトル を再生した時の負荷をモニタリングしたタスクマネージャーをキャプチャーしたものです。
※音声が出ます。動画中の 赤丸 部分が Video Decode(動画再生支援)です。
ビデオ デコード の GPU 負荷率 (%) | 75 |
---|---|
イーサネット 速度 (Mbps) | 60 以下 |
CPU 負荷率 (%) | 27 前後 |
当然タイトルごとに数値は変わります。
雑感
今回のグラボ換装でちょっとした不具合が起きました。
メインPCでマルチブートしている Kona Linux 4.0 Black Jackエディション のデスクトップがフリーズする現象が頻発するようになりました。また Windows 10 ではエクスプローラーが落ちてマウスカーソルだけが表示され、キーボードが無反応になりました。何れも電源ボタンを長押しするしかありません。
しかし原因はすぐに分かりました。
このグラボには DVI出力端子が 2つ実装されていて、それぞれ黄色(DVI-I)と白色(DVI-D)に色分けされています。当初は何も考えず白に接続していました。これを黄色に挿し替えると不具合は解消しました。
- DVI-I・・・デジタル、アナログ兼用
- DVI-D・・・デジタルのみ
目を皿のようにしてよく見ると端子の傍にそれぞれ番号が刻印されており、黄色が 1、白色が 2になっていました。シングルモニターの時は 1に挿さなければいけなかったみたいですね。