動画変換圧縮編集アプリTMPGEncシリーズのサムネイルプレビュー評価memo
TMPGEncシリーズは管理人が数年前から使用している ペガシス 社の動画変換圧縮編集アプリケーションソフトです。
TMPGEncシリーズの中から動画変換に 4、5、6をそしてスマートレンダリング編集にSR4、5をそれぞれ購入して使用しています。
下の画像は動画変換アプリ 4、5、6のパッケージ版の写真です。スマートレンダリング編集アプリのSR4、5はダウンロード版なのでパッケージはありません。
この手の動画変換圧縮編集アプリではとりわけエンコードにかかる時間や画質が取り上げられるのですが、それよりもユーザーが受ける素材編集時のストレスの方がより重要と管理人は思うのです。
そこで今回手持ちのそれぞれ性能の異なるパソコン3台での使用感、特にカット編集やフィルター編集時に重要な役割を果たす「サムネイルプレビューの動き」を比較し管理人の主観で評価しました。以下はその結果のメモです。(2015/09)
動画変換圧縮編集アプリ|TMPGEncシリーズ
- TMPGEnc 4.0 XPress+ DVD Author 3 with DivX Authoring バンドルパック(販売終了)
- TMPGEnc Video Mastering Works 5 パッケージ版(販売終了)
- TMPGEnc Video Mastering Works 6 パッケージ版 64bit OS専用(販売)
- TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4 ダウンロード版(販売終了)
- TMPGEnc MPEG Smart Renderer 5 ダウンロード版 64bit OS専用(販売)
ユーザー登録と製品登録をしておけば販売終了したアプリであってもインストーラがダウンロードできます。ただしアップグレード購入した元アプリはできません。
サムネイルプレビューの動きを評価した環境
評価に使用したパソコン環境と素材となる動画ファイルの仕様です。
使用したパソコン
下表はTMPGEncシリーズをインストールした手持ちのパソコンの主な仕様です。
HP xw8400 Workstation | CPU : Xeon X5365 x2基 | GPU : GeForce GTX580 | MEM : 16GB | SSD : Intel 330series 60GB | OS : Windows 7 64bit |
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DELL OptiPlex 755 SF | CPU : Core 2 Quad Q9550S | GPU : GeForce GT610 | MEM : 8GB | SSD : Intel 335series 240GB | OS : Windows 7 64bit |
メインPC(自作機) | CPU : Core i7 880 (ES) | GPU : GeForce GTX660Ti | MEM : 16GB | SSD : Intel 510series 120GB | OS : Windows 7 64bit |
スリムPC(自作機) | CPU : Core i7 2600 | GPU : GeForce GT710 | MEM : 8GB | SSD : Transcend SSD370S | OS : Windows 7 64bit |
HP EliteDesk 800 G4 TW/CT | CPU : Core i7 8700 | GPU : GeForce GTX1060 | MEM : 16GB | SSD : SK hynix M.2 NVMe PCIe | OS : Windows 10 64bit |
2018年7月更新
編集素材の動画ファイルは自宅サブネット上のNAS(Network Attached Storage)から読込みます。
- NAS|HDD 3.5" 7,200rpm 512bytes/4096bytes(論理 / 物理)
(2015年9月 NAS機入れ替え)
- NAS|HDD 2.5" IntelliPower(可変速) 512bytes/4096bytes(論理 / 物理)
素材|動画ファイル
使用した素材は55分間の地デジ番組をハードウェアエンコーダ(米国製)でオンタイムエンコードしたものです。
- ファイルサイズ
- 5.57GB
- 映像
- H.264/AVC MPEG-2 トランスポートストリーム(HDMV)1920x1080
- 29.97fps 、最大20.000Mbps 、YUV4:2:0 、インターレース
- 音声
- MPEG-2 AAC 16bits
- 48,000Hz 、ステレオ
- 平均ビットレート
- ビデオ - 12,376kbps
- オーディオ - 144kbps
サムネイルプレビュー評価 - 1 |ネイティブ編集
動画ファイルをネイティブ編集、つまり素材を直接読み込んで編集したときのサムネイルプレビュー評価です。
評価|サムネイルプレビューの動き
HP xw8400 | 4.0XPress |★ ★ ★ ★ ★ | VMW 5 |★ | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ | SR4 |★ | SR5 |★ ★ ★ ★ ★ |
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DELL OptiPlex 755 | 4.0XPress |★ ★ ★ ★ ★ | VMW 5 |★ | VMW 6 |★ ★ ★ | SR4 |★ | SR5 |★ ★ ★ ★ ★ |
メインPC(自作機) | 4.0XPress |★ ★ ★ ★ ★ | VMW 5 |★ ★ ★ | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ | SR4 |★ ★ ★ | SR5 |★ ★ ★ ★ ★ |
スリムPC(自作機) | VMW 6, SR5 |★ ★ ★ ★ ★ |
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HP EliteDesk 800 G4 TW/CT | VMW 6, SR5 |★ ★ ★ ★ ★ |
★ ★ ★ ★ ★(五ッ星)|ストレス 0
サムネイルプレビュー評価 - 2 |プロキシ編集
プロキシ編集は、高画質の素材動画をネイティブ編集する際にパソコンの性能不足のためサムネイルプレビューがまともに表示されない場合に使用する編集方法です。
その仕組みは、高画質の素材動画から低画質の動画ファイルを一時的(一次的?)に作成し、その一時ファイルを編集作業に用います。低画質の動画ファイルを使用して編集するのでサムネイルプレビュー表示はウソの用に快適になります。
そしてカットやフィルター適用などの編集が完了してエンコードを実行する時に高画質の素材動画に編集が施され出力されると言うわけです。
プロキシ編集のデメリットは一時ファイルを作成するのでその分の HDD容量が必要になることです。
なお、このセクションでサムネイルプレビュー評価の対象にしたのは TMPGEnc Video Mastering Works 6 です。
プロキシ編集の設定
下の画像は編集用プロキシ設定(fig1)とプロキシファイル作成(fig2)のスクリーンショットです。
編集用プロキシファイルのクオリティレベルのデフォルト値は 3(ファイル:普通、画質:普通)です。
☺補足|プロキシファイルについて
-- 素材動画のファイルサイズ 5.57 GBの場合 --
- クオリティレベル|3
- ファイルの作成時間|55分(およそ 10分 / 1 GB)
- ファイルサイズ|Video - 1.16 GB , Audio - 56.6 MB に分割される
一度作成したプロキシファイルのパスを移動するなど、素材動画とのリンクが切れてしまうと、たとえ元のパスに戻しても素材動画とのリンクは復活しません。
したがって不用意にリンクを切ってしまうと、もう一度新たに編集用プロキシファイルを作成する事になるので注意しましょう。
評価|サムネイルプレビューの動き
HP xw8400 | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ |
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DELL OptiPlex 755 SF | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ |
メインPC(自作機) | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ |
スリムPC(自作機) | VMW 6 |★ ★ ★ ★ ★ |
★ ★ ★ ★ ★(五ッ星)|ストレス 0